ベルシステム24
IT インフラとセキュリティー強化に向けて、
Microsoft System Center Operations Manager 2007 を導入。
社内システムの統合管理と、よりユーザー本位なサービス提供の基盤を構築
かつては顧客対応のためのコスト部門と位置づけられていた「コールセンター業務」は、オンライン化や顧客満足の強化が進んだ結果、いまや顧客との重要な接点となり、マーケティングの最前線として注目を浴びるようになりました。そうした中、株式会社ベルシステム24は、社員約2,000名を擁するコールセンターの大手として、自社コールセンター業務のIT化をいち早く進めてきました。今回同社では、企業の情報システムをエンドツーエンドのサービス監視により統合的に管理するソリューションであるMicrosoft System Center Operations Manager 2007を業界他社に先がけて導入。強固な情報管理基盤の確立と、統合され効率のよいシステム運用、さらにはコンプライアンスへの確実な対応を実現しました。

- 社内100台以上のサーバーの効率的な運用、管理
- 障害発生から解決までのリードタイムの短縮
- コンプライアンス対応

- Microsoft System Center Operations Manager 2007
- Microsoft SQL Server 2005
- Active Directory

- 統合管理により運用の人的・時間的コストの大幅な削減
- より安定かつ質の高い運用とサービス提供
- セキュリティー強化とハイレベルなコンプライアンス対応
情報管理基盤のいっそうの強化と問題解決に向けて新たなツールの検討を開始

株式会社ベルシステム24
ネットワーク情報システム室
ネットワーク・ファシリティ
サービス局
ネットワークグループ
グループ長 柳町秀行氏
株式会社ベルシステム24が、自社のITインフラとセキュリティー強化を目標に、情報管理基盤の強化に着手したのは2005年。Active Directoryによる認証基盤を確立し、併せてMicrosoftプラットフォームの包括的な管理ソリューションであるMicrosoft Systems Management Server 2003を導入しました。
「こうしてシステムを導入したまではよかったのですが、いざこれらが運用フェイズに入ると、さまざまな問題が出てきました。まず数十台あるサーバーを個別に管理しているため、コストと人手が非常にかかること。加えて、ハードウェアやアプリケーションなどもさまざまなベンダーの製品が混在しており、運用やレポートがばらばらだったことも問題でした。このため障害時の切り分けに時間がかかり、迅速な対応が難しいことや、管理のノウハウが人によってまちまちで、属人的な管理スタイルに依存せざるを得なかったなどが挙げられます」と、同社 ネットワーク情報システム室 IT企画局 ネットワークグループ グループ長 柳町秀行氏は当時を振り返ります。とはいえ、こうした事態に手をこまぬいていたわけではありません。情報管理基盤の完成に合わせて、最適な基盤管理ツールを導入するべくリサーチを続けていたのです。
「そこである著名なシステム管理ソリューションを導入してみたのですが、問題があって当社の目指す管理レベルを実現することができませんでした。そこで再度、基盤からハードウェア、アプリケーション、セキュリティーに至るすべてをちゃんと統合管理できる製品を探すことにしたのです。2006年ころのことでした。マイクロソフトに依頼して、System Center Operations Manager 2007の前身である、Microsoft Operations Manager 2005のデモを行ってもらったところ、機能的にはこれでいけるのではないかという感触を得たのです」(柳町氏)。
そこでOperations Manager 2005を候補として検討を始めたところ、これと前後するタイミングで同社にマイクロソフトからSystem Center Operations Manager 2007のリリース情報が発表されました。同社 ネットワーク情報システム室 IT 企画局 ネットワークグループ 羽石哲生氏はこの時のことを語ります。
「もうSystem Center Operations Manager 2007が見えてきているのに、あえてOperations Manager 2005を入れてすぐにまた入れ替えるのは、実にもったいない話です。また、管理する側としてはシステムの標準化ということを重要な条件に考えていたので、ITIL(Information Technology Infrastructure Library)準拠の製品をという意味でも、再度System Center Operations Manager2007にターゲットを変更して検討に入ることになったのです」。
マイクロソフト製品との親和性とコンプライアンス対応機能の高さを評価して導入を決定

株式会社ベルシステム24
ネットワーク情報システム室
ネットワーク・ファシリティ
サービス局
ネットワークグループ
羽石哲生氏
System Center Operations Manager 2007の検証作業に入ったのは、2007年8月ころでした。ここからは、同社の常駐システムインテグレーターであるアルファテック・ソリューションズ株式会社も作業に加わりました。最終的に導入が決定したのは、半年後の2008年2月。そして構築が同年4月から始まりました。
アルファテック・ソリューションズは、マイクロソフトで行っていたSP1早期評価プロジェクトの一員として研究開発部門と緊密な連携をとっており、日本のお客様のご要望に添えるよう製品開発の段階からさまざまな評価とフィードバックを行っていました。このため、System Center Operations Manager 2007 SP1の導入や展開方法に関してもいち早く対応できたのです。当時は障害や不明点によるナレッジもまだ少ない状況でしたが、アルファテック・ソリューションズはマイクロソフトのゴールド・パートナーであり、プレミアサポートを活用できたこともあり、最新の情報を得ることができました。また今回は、データベースサーバーを冗長化するため、複数台のサーバーにSQL Serverを導入し、そこにSystem Center Operations Manager 2007を配置しています。これはマイクロソフトでも前例がない構成ですが、アルファテック・ソリューションズのサポートを得て順調に構築は進んでいます。
新しい製品だけに、こうした未体験の課題はあらかじめ予測されたことでした。そこをあえて導入に踏み切ったのには、苦労に勝るさまざまなメリットがあったからだと柳町氏は強調します。
「これまで当社には、Microsoft Exchange Server、Microsoft Internet Security and Acceleration Server、SQLServerなど、多くのマイクロソフト製品が導入されています。こうした現状をふまえれば、情報管理基盤にもマイクロソフトを採用するのが、システム相互の親和性を確保するうえで自然でしょう。また他社の情報管理基盤製品の場合、そのプラットフォームにネットワークなど周辺部分まですべて合わせることを要求される場合が少なくありません。そうした"しばり"がSystem Center Operations Manager 2007にはないので、今回もサーバーだけに絞っての整備が可能になったのです」。
さらに、マイクロソフト製品はナレッジベースが豊富に用意されているため、運用時にアラートが出た場合も、誰でもすぐに対応を調べることができます。この結果、従来の属人的管理から解放され、運用負荷を下げることができるメリットも見逃せません。
「またコールセンターという業務の場合、システムの安定稼働や顧客情報の管理といったセキュリティー面で、他業種以上に高いレベルを要求されます。お客様から『おたくの会社はその点どうなの?』と聞かれたときに、『万全の体制で行っています』とお答えできるためにも、コンプライアンス対応機能に優れた製品を選択するのが必須の課題なのです」(柳町氏)。

無償提供の「管理パック」が作業負荷やコストを軽減。ライセンスコストの安さも魅力
今回のSystem Center Operations Manager 2007による情報管理基盤の、最も大きなメリットの1つが、運用の容易さです。System Center Operations Manager 2007では管理する対象の製品別に「管理パック」が無償提供され、管理の作業負荷やコストを大幅に軽減することができます。管理パックとは、50製品を超えるMicrosoftアプリケーションとWindows Serverコンポーネントに対する監視、トラブルシューティングに必要なツールやナレッジを製品単位でまとめた、文字どおりの"管理用ツールのパッケージ"です。
管理パックのメリットで特に注目したいのが、チューニングにかかる時間を大幅に短縮できる点です。柳町氏も「本来チューニングは社内で詰めていくべき課題ですが、管理パックにはマイクロソフトが実際の運用・検証を通じて得たナレッジが盛り込まれています。このため、特に社内にノウハウがない企業にとっては、ベンダの勧めるベストプラクティスとして役立つ可能性もあるのではないでしょうか」と評価します。一方で、羽石氏はいよいよ社内システムの本格的な統合管理が実現することに期待を抱きます。
「社内の100台近いサーバーを、System Center Operations Manager 2007の管理画面から統合管理できるのが楽しみです。メリットとしては、まずシステム情報の収集から判断・対応までのプロセスを集中的に管理化することで、問題発生から解決までのリードタイムを短縮できます。この結果、管理にかかわる人手や工数の削減が可能になり、そこで生まれたリソースの余裕をサービスデスクの拡充に振り向けていけるのではと期待を抱いています。具体的には、サーバーからエッジ部分のクライアントPCに至るまでのセキュリティーの徹底や、プロビジョニングなど、幅広い範囲での質的向上が挙げられます」。中でも、障害の切り分けがしやすくなることへの期待は大きいと羽石氏は言います。
「マイクロソフトが提供している製品ナレッジに加えて、アラート対応などを通じて自社で獲得したナレッジを書き込み、これを社内でナレッジベースとして共有化できる機能がSystem Center Operations Manager 2007にはあります。このナレッジベースを育てて活用できるようにしなくてはと思っています」。
さらに、ライセンスコストが安い点もSystem Center Operations Manager 2007の大きなアドバンテージです。「以前導入していた管理ツールと比べると価格が安いだけでなく機能が豊富で、かなりの割安感があります。また標準機能ですべてまかなえるため、導入後の追加オプションなどのコストが発生しません。ITシステムの投資抑制という意味でも、優位な点ではないでしょうか」(柳町氏)。
使う人を第一に考えたサービスの実現に向けて、さらにシステムの強化・充実を目指す
今後の課題としては、システム管理の自動化の範囲を拡大することと、羽石氏は語ります。「たとえばアラートが上がったときに、自動的にパッチやスクリプトが走って対応処理が完了するといったところまで行けるとすばらしいと思います。そのためには、System Center Operations Manager 2007をより使いこなせるよう、あるべきシステム運用のイメージを、明確かつ具体的にしていくことが大事ですので、まずはそこを第一目標にしていきたいと思います」。
また、現在ベルシステム24では、この情報管理基盤整備と併行して、販売・経理・人事などの基幹系システムの構築も進行しています。そうしたシステム刷新の動向も含めて、柳町氏はこれからの展望を語ります。「情報管理基盤だけでなく基幹系も含めて大きく変革が進んでいるため、これらを包括するコンプライアンス確立という意味では、実現できるまであと2年くらいはかかるでしょう。しかし問題は、ハードウェアやアプリケーションがどうこうというレベルではありません。まず『ユーザーが考えるサービスの提供』が第一義であって、System Center Operations Manager 2007を含めて一気通貫でシステムを把握できる体制を作っていきたいと願っています。その実現に向けて、二重化や仮想化といった新しい技術も取り込んでいきたいと思います」。あくまで"使う人がいてこそのサービス"を目指して、システムに磨きをかけていきたいと考えるベルシステム24。System Center Operations Manager 2007の全社稼働開始を目前に、社内の期待は高まる一方です。
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ベルシステム24
全国33拠点のコンタクトセンターを基盤に、年間4,300社に及ぶ顧客企業の窓口として"One to Oneマーケティング・サービス"を提供するベルシステム24。エンドユーザーとの「Dialogue(対話)」を通して顧客企業のビジネスに貢献するとともに、社員およびスタッフのコミュニケーション能力とマーケティング・ノウハウに磨きをかけ、更なる高付加価値サービスの提供を目指している。 |

