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セミナーレポート
Windows Vistaへのクライアント環境移行に伴う課題解決セミナー
日時:
2008年11月20日(木)
場所:
日本ヒューレット・パッカード株式会社 市ヶ谷本社
日本ヒューレット・パッカード株式会社
主催:
アルファテック・ソリューションズ株式会社
マイクロソフト株式会社

セミナー会場の風景

2008年11月20日に開催されました「Windows Vistaへのクライアント環境移行に伴う課題解決セミナー」では、Windows Vistaへの移行を考えている企業様へ向け、「Windows 7かWindows Vistaか」や、「Windows Vistaへの移行に際して、まず何から手をつけなければならないのか」といった疑問、課題の解決のヒントになるセッションが設けられました。セッションは全4つで、マイクロソフトの鈴木勝広氏、弊社の廣谷信明、ソフトバンクBBの鈴木一志氏、菱化システムの平田俊彦氏らが講演。Windows XPのメインストリームサポートが2009年4月14日に終了することを受け、各企業でWindows Vistaへの移行が進みつつある現状を背景に、会場には多くの参加者が集まりました。以下、当日のセミナーの様子を簡単にレポートします。

投資効果も高いWindows Vistaへの移行

マイクロソフト株式会社
ソリューションビジネス統括本部SE\本部
鈴木 勝広 氏

鈴木勝広氏

マイクロソフトの「なぜ、Windows Vistaを導入すべきなのか」と題したセッションでは、鈴木氏からは最初に現在のクライアントPCについて「リスク対策をはじめコンプライアンスやグリーンITへの対応など、様々な機能が要求されており、ユーザーの利便性と操作性を優先する一方で、IT管理者からは管理の容易さといった要素も求められている」と説明がありました。

Windows Vistaではこうした課題を克服するため「セキュリティーハーディングやネットワークスタック、ドライバモデル、イメージフォーマットといった部分でWindows XPと比べ大幅な機能改善が加えられている」点など、Windows Vistaへの早期切り替えのメリットを強調。また、Windows 7に関しても「Windows Vistaをベースに開発されているため移行作業が容易になり、結果的に投資効果も高い」と鈴木氏。 さらに企業のITシステムが仮想化の流れにあることを受け、Webサービスのコンソールともなりえるマイクロソフトの次期ブラウザInternet Explorer 8(IE8)と連携させることを前提に今後の導入を進めることを推奨。Windows VistaとIE8を組み合わせにより、仮想デスクトップ環境を実現できるソリューションのご説明もありました。

Windows Vistaの導入はポイントを押さえることが大切

アルファテック・ソリューションズ株式会社
インフラソリューション事業部
第1インテグレーショングループ
廣谷 信明

続く弊社の「Windows Vista移行における勘所」と題したセッションでは、弊社廣谷より「次期Windowsを待つことは得策か?」をテーマに、サードベンダーがXPのサポートを次期Windows発表前に打ち切った場合、XPベースの自社開発アプリケーションの変更に対応できない可能性など、次期Windowsの発表を待つことにはいくつかの未確定要素が存在することの問題を説明させていただきました。

一方、Windows Vistaへの移行を選択する場合においても、クライアントPCにおけるユーザーアカウント制御(UAC)への未対応や、Office XPがWindows Vistaのサポートバージョンではないといった現状を分析、サーバー側においてもドメインコントローラー、Unicode入力可による影響、バックアップソフトへの影響等、数々の不安要素があるとし、「次期Windowsを待っても不確定要素があり、Windows Vista導入にも不安な要素がある」と弊社廣谷。

最後に、これらの不確定要素や不安要素を取り除くため、Windows Vistaの導入に際しては、スパイラル型のプロジェクト進行を採用すること、テンプレート化すること、アプリケーション移行の優先順位をつけることなど、具体例を紹介。「Windows Vistaの導入はポイントを押さえて移行させれば成功します」と結論づけました。

「App-V」の仮想化技術によりアプリケーションを管理

ソフトバンクBB株式会社
コマース&サービス統括
BBソリューション推進部 営業推進課
鈴木 一志 氏

鈴木 一志氏

「App-Vで実現する次世代型アプリケーションマネジメント」と題された本セッションでは、鈴木氏より業務アプリケーションの運用管理上の課題や旧バージョンの延命措置といった課題を克服するため「Microsoft Application Virtualization(App-V)」による仮想化技術を利用したソリューションが求められている現状の説明がありました。

App-Vをコアとしたソリューションによって、アプリケーションの導入と運用がスムーズになることや、アプリケーションのアップグレードも容易にできるなどのメリットを解説し「アプリケーションの一元管理によりコンプライアンスの実現が可能になる」と鈴木氏。

最後に、ターミナルサーバーとの連携によるシン/リッチクライアント環境の統合やApp-Vとシステム管理製品(SMS/SCCM)を組み合わせるによる一元的なアプリケーション管理など、ソフトバンクBBが提供するソリューションを取り上げ、このソリューションでコマース&サービス統括部門の全国7拠点、社員900名に対して10種類のアプリケーションを配信している社内事例を紹介し「ピーク時においてもサーバーの負荷は数%程度に抑えられている」とその効果を語られました。

次期Windows OSの検討には一刻の猶予もなし

株式会社菱化システム
ITインフラ事業部 システム事業部
平田 俊彦 氏

平田 俊彦氏

最後のセッションでは三菱ケミカルホールディングスグループにITサービスを提供している菱化システムの取り組みを平田氏がご紹介。「標準クライアントOS移行の検討について」と題し、最初に同社では標準PC仕様設計に関わる前提として「Windowsの延長サポート期間内での利用」「4年サイクルの更新」「年2回の仕様(機種やOS)の見直し」「リース期間中はWindowsのバージョンアップはしない」「リース期間中はOfficeのバージョンアップしない」という5つの方針の説明がありました。

これを前提にWindows XPの延長サポート期限や標準リース期間を考えた場合「次期標準OSへの移行は2010年度配布パソコンから検討する必要がある」と平田氏。同社では、PCに搭載する次期標準OSとして、流動的ではあるもののWindows Vistaを中心に検討を進めており、現段階でセキュリティー対策ソフトについての検証が終わり、アプリケーションの動作検証・対策方法検討が今後の課題だといいます。

具体的には「Lotus Notesの現行バージョンである6.5やIE6が前提条件となるグループスケジューラー、さらにOracleの Developer 6iやNet8 R8.0.6などがVistaに対応していない」といった点を指摘。これらの対策として、アプリケーションのバージョンアップや仮想化ソリューションの検討・検証により解決して行くと見通しを示しました。 平田氏はWindows Vista移行に関して「慎重に判断したい」としながらも、マイクロソフトや弊社の協力により、対策可能な事象や移行に関するノウハウの集積が行えていると締めくくりました。