◎ATSエンジニアが解説◎ HPE SimpliVity「ホントのところ、どこがいいの?」第1回
製造・流通・サービス
急速に実績を拡大するHPE SimpliVity
アルファテック・ソリューションズ(ATS)がHPE SimpliVityの販売を開始したのは2017年です。SimpliVityはHCIとしては後発製品ですが、 他にないユニークな特長を備えており、お引き合いも導入実績も想定以上のペースで伸びています。 ATSは、開発元である日本ヒューレット・パッカードの「HPE SimpliVity I&Sフォーカスパートナー」として、新規導入や仮想基盤からの移行、 DR環境の構築など幅広く導入の支援をしています。
HPE SimpliVityの適用分野としては「仮想化基盤の集約」と「VDI基盤」が非常にマッチしており、 いずれも更新需要が伸びていることから、サーバーとストレージを組み合わせた3Tierの環境から移行する事例が多いと感じます。 導入実績が拡大していく中で性能面の優秀さも証明されており、今後はよりビジネスクリティカルな環境の統合に活用が広がっていくものと考えています。 (HPE SimpliVityは「SAP HANA認定ハードウェア」も取得しています)
当ブログでは、そんなHPE SimpliVityの「ホントのところ、どこがいいの?」という疑問にお答えしていきたいと思います!
集約/データ削減効果のインパクト
HCI製品は3Tierシステムよりもややコスト面で割高な印象があると思いますが、お客様へ提案している中では、 運用効率化や省スペース化などの効果を慎重に検討した結果HPE SimpliVityを選ぶ、というケースが増えていると感じています。 実際に、ラック1本に収まりきれなかった旧システムを、4Uのスペースにシンプル&コンパクトに集約できるインパクトはかなりのものです。
また、データ容量の削減効果も想像以上です。HPE独自のデータ圧縮・重複排除を超高速で処理するために「専用のハードウェアアクセラレーター」を搭載しており、 メインのCPUに負荷をかけず、つまりストレージの性能劣化を起こさずに、データを5割以上圧縮・重複排除できる事も大きなポイントです。
最小2ノード構成で高可用性を実現
同じHCI製品でも、信頼性・可用性のレベルに違いがあることにご注意ください。導入されたお客様からは、 「実績あるHPE ProLiant DL380サーバーをベースにしているので安心」「ディスク障害やノード障害に対する可用性で他のHCI製品より優れている」といった声もお聞きします。 RAIDやRAIN(筐体間ミラー)で高可用性・耐障害性を確保しており、最小2ノード構成からこれを実現できることもメリットです。
ビックリするのは「秒速バックアップ」の威力
最大の売りは、なんと言っても「バックアップを秒速で実現」できることで、仮想化基盤運用の悩みの種である 「バックアップ運用」課題を、驚くほどシンプルに解決できます。
※バックアップ/リストア時間がそもそも長い・・・
※バックアップジョブが乱立して管理が大変・速度もまちまち
※アプリケーションの整合性確保も・・・
※バックアッププロセスが途中でエラーになる
※リトライしたくても業務開始までに完了できないので諦めてしまった・・・
バックアップは保険のイメージが強く、投資タイミングで優先順位が下がりがちですが、運用フェーズに入ると相当シビアに見られますよね。
多数のシステムを集約した仮想化環境のバックアップは、実際のところ相当な手間と時間を要します。バックアップ時間を劇的に短縮する HPE SimpliVityの「秒速バックアップ」は標準機能として提供されており、インフラ管理者にとって間違いなく朗報となるはずです。 リストアも極端に早くRTOが劇的に改善できる点にも是非ご注目ください。 (バックアップ・リストア共に大げさではなく「秒・数分」の世界です!)
HPE SimpliVity最大の特徴でもあるデータ圧縮・重複排除テクノロジーは、BCP・災害対策にもそのまま応用できます。 DRサイトへのデータ転送量を大幅に減らせるので回線コストを抑えることができたり、DRサイト側で仮想マシンを迅速に (10分以内で!)再起動できるなど、数多くのメリットを提供します。 バックアップとDRについては今回書ききれなかったので、次回詳しく採り上げたいと思います。
SimpliVityは米国 Hewlett Packard Enterprise Development LP の商標です。