◎ATSエンジニアが解説◎ HPE SimpliVity「ホントのところ、どこがいいの?」第2回

◎ATSエンジニアが解説◎ HPE SimpliVity「ホントのところ、どこがいいの?」第2回

製造・流通・サービス

HPE SimpliVityの秒速バックアップ、これは本物!

第2回は、HPE SimpliVity最大の売りである「秒速バックアップ」をご紹介します。この「秒速」というのは決して大げさな表現でなく、1TBのバックアップ/リストアを60秒以内で実行できることがすごいところです。なぜHPE SimpliVityだけが「秒速バックアップ」を実現できるのか解説します。

キーワードは大きく2つあります。
 ①独自の重複排除テクノロジー
 ②専用のハードウェアアクセラレーター

重複排除なら他のHCI製品でも使えるじゃないか、と思われる方も多いでしょう。 でも「HPE SimpliVityの重複排除テクノロジー」はひと味違います。 HPE SimpliVityでは、まず、格納するデータを「部品データ」と「メタデータ」に瞬時に分解して個別に管理します。 メタデータには「どの部品データがどこで使われているか」が記録されます。 そして、重複する部品データをリアルタイムで認識して新しい部品データだけを保存。 メタデータは非常にサイズが小さいので、秒速でバックアップを終了できるわけです。 リカバリーも同様に、保存していたメタデータを最新のメタデータに上書きするだけなので秒速で完了します。

重複排除と圧縮を組み合わせたデータ削減効果は50%以上に達します。 (開発元のHPEでは60~70%削減できるとしています) しかも、HPE SimpliVityは重複排除と圧縮を「専用のハードウェアアクセラレーター」にオフロードするため、 本体のパフォーマンスに影響しません。 (一般のHCI製品では、重複排除や圧縮などのストレージ機能をメインCPUで処理するため性能が劣化する場合があります)

非常にユニークな仕組みなので「バックアップとして本当に大丈夫?」と質問されることもありますが、そんな心配はご無用です。HPE SimpliVityは「部品データ」「メタデータ」「メタデータのバックアップ」それぞれを物理的に別の2筐体で同時保存し、バックアップとしての安全性をきちんと確保しています。

BCP・災害対策でもHPE SimpliVityが有利!

DRサイトでデータを保護する場合も、ローカルバックアップと同様に高速化のメリットが手に入ります。 HPE SimpliVityは、DRサイトへのデータコピー時に不足分のデータを検出し「更新されたメタデータと新しい部品データのみを転送」します。数時間を要しているリモートコピーを数分以内に短縮することも夢ではありません。 広帯域の専用線を導入することなく、コストを抑えながらBCP・災害対策を実現できるのです。

さらに、BCP/DR自動化ツール「HPE SimpliVity - Rapid DR」を使えば、 決められた順序での仮想マシン起動、IPアドレス書き換え、アプリケーション再起動までをワークフロー化して 自動実行させることができます。これにより、災害発生時などでも素早くDRサイトでサービス提供を継続できます。

HPE SimpliVityには使いやすいバックアップツールが標準で用意されており、簡単な操作でバックアップ運用が可能です。差分データの管理も不要なので、システム規模が大きくなるほど運用負荷軽減のメリットは大きくなります。

第2回、いかがでしたでしょうか。ご質問等ございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。
次回はVDI環境での優位性についてご紹介します。

★今後の予定★
(第1回)急速に実績を拡大するHPE SimpliVity
(第2回)秒速バックアップとBCP・災害対策
(第3回)容量を気にせず「フルクローン方式」でVDIを実現
(第4回)HPE SimpliVityならではの容易な拡張
(第5回)既存システムの移行もHPE SimpliVityなら簡単
(第6回)HPE SimpliVityは他のHCIと何が違う!?
(第7回)オンプレミス環境を月額・従量制で使う
(第8回)HPE SimpliVity最新の導入事例

 

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