長浜バイオ大学

学内業務を支える「共通基盤システム」を
Azure Stack HCIで刷新し運用上の課題を一掃

 

長浜バイオ大学

 

学内業務を支える「共通基盤システム」を
Azure Stack HCIで刷新し運用上の課題を一掃

 

世界トップレベルのバイオサイエンス研究と質の高い教育で知られる長浜バイオ大学が、学内の主要なシステムを稼働させる「共通基盤システム」を最新化した。HPEが提供するMicrosoft Azure Stack HCIソリューションを採用して機器構成と運用をシンプル化するとともに、学内での安全なデータバックアップの仕組みを整え、さらにAzure Blob Storageと連携したBCP/DR対策を実現している。アルファテック・ソリューションズは、長浜バイオ大学の要件にきめ細やかに応えながら投資対効果に優れた仮想化基盤を実現した。

お客様課題

  • 教職員・学生向けに様々なサービスを提供する「共通基盤システム」の最新化
  • システム運用負荷の軽減および大規模災害に備えるBCP/DRの実現

ソリューション

  • HPEのAzure Stack HCIソリューションを採用し既存の3Tier環境をシンプルに統合
  • Windows Server 2019 Datacenter Edition/Hyper-Vなどマイクロソフトの技術スタックを全面採用
  • HPEのAI自律型監視ソリューション(HPE InfoSight for Servers)を採用しシステム監視を自動化
  • 仮想環境のバックアップ統合に最適なVeeam Backup & Replicationを導入

導入成果

  • 導入および運用にかかるコストを抑えながら最新のHCI製品でインフラを最新化
  • シンプルで運用しやすく信頼性・可用性の高いシステムを実現
  • AIによるインフラ分析・予兆検知により運用監視にかかる負荷を軽減
  • 旧環境のバックアップ課題を解消し、投資対効果に優れたデータ保護とBCP/DRを実現

世界トップレベルのバイオサイエンス研究を推進

長浜バイオ大学は、バイオサイエンスに特化した日本初の単科大学として2003年に開校した。以来、世界トップレベルのバイオサイエンス研究に基づく質の高い教育で、サイエンスイノベーション時代に求められる人材を数多く送り出してきた。世界的な科学誌「Nature」に採択された論文数で日本における私大の中で上位にランキングされるなど、最先端のバイオ研究において確かな存在感を示している。教育・学術情報センターで情報システムを担当する筒井宏明氏は次のように話す。

「教員1人あたりの科研費獲得で2001年以降に設立された私立大学として第1位となるなど、優秀な教授陣を擁していることも長浜バイオ大学の大きな特徴です。私たちは、バイオテクノロジー関連産業の集積が図られている『長浜サイエンスパーク』において産学連携をリードするとともに、地域に根差した大学として地域コミュニティの活性化と次世代人材の育成にも積極的に取り組んでいます」

長浜バイオ大学では教職員と学生向けに様々な学内情報サービスを提供しているが、その中核を担う「共通基盤システム」を2021年7月に最新化した。基幹系、事務系、学生支援系の各種アプリケーション、ファイルサーバー、DNS/DHCPサーバー等を統合する重要なシステムだ。

「2015年に構築した3Tier 構成の旧システムで顕在化していた課題を、更新のタイミングで一掃しようと考えました。具体的には、複雑な機器構成に起因する運用の難しさを解消して、システム全体の信頼性を高めること。もうひとつは、データバックアップ/リストアに要する手間を軽減することです。さらに、大規模災害に備える遠隔地でのデータ保護も検討事項に加えました」

筒井氏らは、複数のIT ベンダーから提案を受け慎重に検討を進めた。採用したのは、日本ヒューレット・パッカード(HPE)の「Microsoft Azure Stack HCIソリューション」を軸に据えたアルファテック・ソリューションズの提案だった。

  • 長浜バイオ大学
    教育・学術情報センター 課長
    IR 室 課長
    筒井 宏明 氏
  • アルファテック・ソリューションズ株式会社
    ハイブリッドIT事業部
    産業・公共ビジネス部
    第3営業グループ
    リーダ
    竹村 勇平
  • アルファテック・ソリューションズ株式会社
    ハイブリッドIT 事業部
    産業・公共ビジネス部
    技術グループ
    サブマネージャ
    豊田 武志

コストパフォーマンスの高いHCI 製品

Microsoft Azure Stack HCIソリューションは、Windows Server 2019とこれが備えるHyper-V仮想化ハイパーバイザー、ソフトウェア定義ストレージ(Storage Space Direct)等により、ハイパーコンバージドインフラストラクチャー(HCI)を実現する製品だ。HPE 製の検証済みサーバープラットフォームと統合されたアプライアンス製品として容易に導入できる。

「HCI 製品なら機器構成をシンプル化できることはわかっていましたが、コスト負担が大きく、提案されたHCI 製品の大半は予算内に収まりませんでした。ただひとつ、アルファテック・ソリューションズから提案を受けたAzure Stack HCI は、コストを含めて私たちが示した要件をすべてクリアしてくれたのです」(筒井氏)

Azure Stack HCI のコストパフォーマンスの高さには定評がある。導入に必要となるWindowsライセンスを購入するだけでHyper-V 仮想化ハイパーバイザー、ソフトウェア定義ストレージ構成、ゲストOSライセンス全てを賄うことができるため、これによるコスト抑制効果も大きい。アルファテック・ソリューションズの技術グループから本プロジェクトに参加した豊田武志氏は次のように話す。

「要件に示された『信頼性向上』を捉えたとき、物理共有ストレージに比べ、単一障害点がないHCI に優位性があると考えました。また『運用管理性』の面でも、Azure Stack HCI なら無償のWindows Admin Centerから仮想マシン、ストレージ、ネットワークのすべてを一元管理できるメリットがあります。ソフトウェアスタックがMicrosoft 製品で統一されるためサポートの安心感も高まります」

長浜バイオ大学が採用したHPE のAzure Stack HCIソリューションは、HPE ProLiant DL325Gen10サーバー2台で構成されている。豊田氏は、筒井氏と話し合いを重ねながらSSDとHDDをバランスよく組み合わせて性能とコストを最適化した。さらに、HPE InfoSight for Servers がハードウェアの障害予兆を常時分析・検知し、自動通報する仕組みも整えられた。

バックアップ運用を効率化しBCP/DR にも対応

Azure Stack HCIソリューションにより構築された新しい「共通基盤システム」では、旧環境で懸案となっていたデータバックアップ/リストアの課題も解決されている。

「従来の仮想化基盤では、Windows 環境は仮想マシン単位のイメージバックアップを取得できていたものの、Linux 環境は同じ手順ではバックアップできない、バージョンの新しいLinux 環境は対応できないという問題がありました。新環境ではVeeam Backup & Replicationを採用して、すべての環境でバックアップ運用を標準化しています。リストアの手順も大幅に簡易化・統一され、迅速かつ確実に復旧できるようになりました」と筒井氏は話す。

新環境では、Azure Stack HCI 上でスナップショットを取得し、Veeam によりローカルのバックアップサーバーでバックアップデータを保護する仕組みが用意された。

「さらに、BCP/DR 対策としてAzure Blob Storageでデータを二重に保護する仕組みも整えました。ローカルバックアップは機器の障害などがあった場合に迅速にシステムを復旧するために利用し、クラウドでのバックアップは大規模災害など万一の事態に備えるものとして明確に使い分けています」(筒井氏)

投資対効果に優れた「共通基盤システム」を実現

「共通基盤システム」は、シンプルで、運用しやすく、高い信頼性を備えた環境に生まれ変わった。学校業務の継続を支えるデータ保護の仕組みも万全に整えられている。新環境は2021年5月から設計に着手し7月にはインフラ構築を完了。クラウドでのデータ保護は11月から運用が始まっている。

「機器構成は見た目にもシンプルになり、バックアップを含む運用の負担も大幅に軽減されました。旧環境では、サーバーとストレージ間の通信不調がシステム全停止のリスクにつながる可能性がありましたが、新環境では単一障害点は完全に解消されています。統合的な監視と障害予兆検知の仕組みが整えられたことも含めて、システム全体の信頼性を高めることができたと考えています」と筒井氏は話す。

最新のテクノロジーで構築された環境に、確かなデータ保護の仕組みが更なる安心感を与える。アルファテック・ソリューションズの竹村勇平氏は次のように話す。

「最初の提案では、Azure Stack HCIとHPE SimpliVityによる2つのプランを提示しました。これを起点に、お客様の課題とニーズをより詳細に聞きながらHCI 製品を選定し、ハードウェア構成を吟味し、バックアップとBCP/DRの要件にもしっかりとお応えしつつ、投資対効果に優れた共通基盤システムを作り上げていきました」

生まれ変わった「共通基盤システム」は、世界トップレベルのバイオサイエンス研究を推進する長浜バイオ大学のチャレンジを支えていくことになる。筒井氏は次のように話して締めくくった。

「アルファテック・ソリューションズとの取引は初めてでしたが、私たちの要望を聞き入れてきめ細やかに対応してもらえました。技術力の高さもさることながら、チームの全員が真摯な姿勢で臨んでくれたことに感謝しています。投資対効果の高い共通基盤システムを実現できただけでなく、価格以上の価値を提供してもらえたと思っています。地域に根差しつつ最先端の研究に取り組む長浜バイオ大学を、これからもしっかりとサポートしてもらえることを期待しています」

お客様概要

学校法人関西文理総合学園
長浜バイオ大学

学長 蔡晃植
滋賀県長浜市田村町1266

「バイオサイエンスの総合大学にふさわしい研究力と教育力を持つ先鋭的な大学へ」を掲げ、時代を切り開く視野と創造性、高いバイオサイエンスの専門知識と技術力を身に付けた人材の養成に取り組んでいる。びわ湖東北部地域における学術文化教育基盤形成を目指す「びわ湖東北部地域連携協議会」では、幹事校として5大学と滋賀県・長浜市・彦根市・米原市等をリード。また、長浜市と協力した理科系人材を育成する事業「長浜学びの実験室」を小中学生向けに展開している。

https://www.nagahama-i-bio.ac.jp/

記載の会社名、団体名や製品名は各社の商標または登録商標です。記載の内容は個別に明記された場合を除き2021年11月現在のものです。

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