「バックアップ」の苦労に、さよならを

「バックアップ」の苦労に、さよならを

コロナ禍で考える医療とICT

こんにちは、華です。
前回の記事では、

HPE SimpliVityが、医療ICTにかかるコストを最適化するための、有効な選択肢の1つであることは間違いないと、自信を持っています。

と書かせていただきました。
次にお伝えしたいメリットが、「バックアップ」です。「秒速バックアップ」と言ってもいいかもしれません。

 

 

医療機関の皆様にとって、電子カルテなどのデータバックアップは、とても重要な作業です。少なくとも、日次でバックアップを取っていなければ、医療データの保全ができません。

しかし、データのバックアップ作業は、時間を要する作業でした。
ある病院では、診療時間中に影響が出ないように、夜間に電子カルテシステムのデータバックアップを行っていたものの、朝の診療開始時間になっても作業が終わらず、電子カルテシステムのレスポンスが悪い状態で患者を迎え入れていた経験もあると、聞いたことがあります。
また、今でもテープにバックアップして保管することを日課とされているところもあるでしょう。

テープの方が安心できるという場面は確かにあります。

けれど、テープを調達する費用はかさみますし、機械的に駆動する部品の多いテープ装置は故障する確率も高く、システムの可用性を低下させる原因にもなります。

それが今では、「秒速バックアップ」と胸を張って言えるような解決策まで登場しているのですから、時の流れを感じます。

独自開発機能の凄み
5秒でバックアップが完了している事例も

HPE SimpliVityのバックアップ機能が優れている秘密は、HPE(Hewlett Packard Enterprise)独自の「データ重複排除・圧縮」技術にあります。

HPE SimpliVity では、データを「部品データ」と、「どの部品データがどこで使われているか」を記録した「メタデータ」に分解して個別に管理しています。そして、HPEが開発した専用のハードウェアアクセラレーターカードが、重複する部品データをリアルタイムに認識して、新しい部品データだけを保存します。その成果もあって、重複排除と圧縮を組み合わせたデータ削減効果が約50%にまで達した事例があります。(開発元のHPEでは60~70%削減できるとしています。)
しかもこの判定には、サーバーのCPUを一切使用していませんので、サーバー本体のパフォーマンスに影響することはありません。

実際に、導入いただいた病院の事例でも、病院グループウェアのバックアップを5秒で実現しています。「メタデータ」は、とても容量が小さいので、こんなに早いバックアップが可能になるのです。

「秒速」でバックアップできるのですから「日次で保存」と言わず、もっとこまめにバックアップ データを更新することも、無理なくできるでしょう。

そして、忘れてはいけない重要なことがもう1つ。
それが、データ バックアップと切っても切り離せない「データの復旧」についてです。
というわけで、次回は「災害時医療継続」に大きく関わるデータの復旧について書かせていただきます。ぜひ、ご高覧ください。

 

このブログで紹介した導入事例

 

 

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